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英語を多読で楽しんでみよう!効果的に継続できるやり方を解説

本を読む女性の画像

英語の学習の方法で「多読」というものがあります。

これは、文字通り「たくさん読む」ということです。英語をたくさん読むことによって効果的に大量のインプットをすることが可能になり、アウトプットの質を上げることにもつながります。

しかし、やみくもにたくさんの英語の本などを読んだからといって、しっかり効果を実感できるかといったら、そうではありません。

また、初心者の方などが、これから多読に挑戦したいとは思っているけれども、

「どんな本を読んだらいいの?」
「多読ってどうやって続けていけばいいの?」
「まず英文法や英単語を勉強してからやるの?」

こんな疑問を持っている人は多いようです。

ここでは、初心者の方でも、効果的に楽しく英語の多読を継続していく方法を紹介していきますね。

英語の多読を効果的に続けるやり方

本を読む小さな男の子

多読において、よくあるのが「続かず、すぐやめてしまう」ということがあります。

これは、「とにかくたくさん英語の本を読めばいい」と、いきなりレベルに合っていないものを題材に選んだり、続けるためのやり方を知らずにスタートしてしまうことに原因があります。

シンプルだけど、多くの人が実践できていないポイントを解説していきますので、これからの多読ライフに役立てくださいね。

題材の選び方:やさしいもの、楽しめるものからはじめよう

まず最初に、非常に重要なのが「題材選び」です。ここで、特に初めて多読に挑戦しようと思う人は、良く読んでくださいね。

これで、多読を効果的に続けていけるか、すぐやめてしまうかの分かれ道になりますから。

大事なことは「やさしいものからはじめる」ということです。

やさしいものというのは、次のようなレベルです。

まず本を開いてみる。

・ざっと、使われている単語を眺めてみる。


・見開きで、まったく知らない単語が6個以上あったら、それはパス。


・5個以下であれば、クリアです。

そして次に、読んで楽しそうな題材を選びましょう。

日本語で読んだことがあったりテレビや映画などで、ストーリーを知っているものであれば、なおさらいいですね。知らない単語があってもストーリーを知っていれば、大きな手助けになります。

やってしまいがちなのは、何となく読めそうというイメージで選んでしまい、実際読んでみたらレベルが高過ぎて、なかなか読み進められない。そのうち、読むのをやめてしまう、というパターンですね。

面白いもので、簡単すぎたということはあまりないんです。多くの人は、決まって、自分のレベルよりも高いものを選んでしまいます。

ですから、「ちょっと簡単すぎるかな」と思うものでちょうど良いくらいだと思ってください。


最初に大事なのは、どんなに短くて、薄い本でも、

「1冊読み切った」という事実を作ることです。

それがあって、はじめて次の1冊につながります。

英語の多読を効果的に続けられるおすすめ教材もこちらの記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

『英語学習おすすめ教材【多読(読み物)編】』

辞書はなるべく使わない、でも・・・

辞書の中の単語

これはよく耳にすることかもしれません。

多読で大切なのは、ストーリーを楽しみながら、英語の本で読書をするという感覚です。どんどん読み進めていきたいわけです。

それなのに、わからない単語が出てくる度に、辞書を引いていたら、なかなか進まないですよね。

そうすると、面倒くさくなったり、調べているうちにストーリーを忘れて逆戻りになってしまったり。

こういったパターンは続かないパターンですよね。

ですから多読をする際には「なるべく辞書を引かない」ほうがいいんです。

ただ、先ほどの題材選びをしっかりしておけば、この部分はほぼクリアできます。見開きでわからない単語は5個以内であれば、おそらく辞書で調べなくても、ストーリーを読むのには問題ないレベルだと思います。

つまり、分からない単語を飛ばして読んでも、文脈から推測できるレベルにあるということです。

「わからない単語は文脈から推測しよう」とよく言われます。

しかし、見開きで10個くらいわからない単語があったら、推測なんてできますか?おそらく厳しいでしょう。

それが可能なのは、せいぜい3、4個くらいではないでしょうか。

そのため、僕は少し幅を広げて、多読に取り組むなら、わからない単語は見開きで5個までの題材を選びましょうと伝えています。

題材選びの大切さをわかっていただけたと思います。

もう一つ、ポイントは

「どうしても気になる単語は調べてしまいましょう」

ということです。

わからない単語が、気になったまま先へ進もうとすると、逆にストレスになって進みが悪くなることがあります。

ですから、気になるのなら、さっさと調べて、すっきりして先へ進みましょうということです。

ここでも題材選びが生きてきます。

仮に、わからない単語をいくつか調べたとしても、題材を選ぶ段階でわからない単語の数は絞られていますから、いくつか調べたとしてもたかが知れています

スムーズに読み進めることができるでしょう。

「辞書は引かずに読み進めるのが理想、でもどうしても気になるようなら調べてしまって先へ進みましょう」

「題材選びをしっかりしておけば、辞書を引こうが引くまいが、あまり影響はない」


ここまで多読における辞書との付き合い方を説明してきましたので、それを踏まえたうえで、多読における理想的な辞書の使い方を紹介します。

【多読を使った語彙の増強方法】

気なる単語や、わからない単語は、その単語と出てきた箇所をメモしておく

ある程度まとまった段落を読み進み、区切りのいいところで一度調べてみる

自分の推測が合っていたかを確かめる

・次にどんどん進む


調べた語彙はリスト化しておき、定期的に復習してみる

こんなやり方でどんどん読み進めることができれば、多読の中で語彙力の増強がしっかり図れます。ぜひ試してみてくださいね。

効果を高めるには最初は質よりも量を優先しよう

たくさんの英語の本

辞書をなるべく引かずに、どんどん読み進めていくことが大事だということはわかった。では、どの程度、しっかりと英文の意味を理解していけばいいのか?

これは、「初期段階では、質よりもとにかく量をこなしましょう」ということになります。

一文一文の丁寧に日本語に訳すのではなく、全体を読んで、大体こんな話だったということを人に説明できればオッケーです。

極端な話、わからない単語がほとんどない題材を選んでいれば、単語の意味から、なんとなくストーリーを追っていけるはずです。

最初はそれで十分です。英語の本を読書しているという状態が大事なんです。英語の多読習慣を作ることが大事なんです。

それが4冊5冊と増え、10冊20冊と重なっていけば、経験的に見えてくるものがあるはずです。

よく使われる単語などにも気づけるようになると思いますし、英語の語順感覚なども少しずつついてくるはずです。

これが、一文ずつ正確に訳しながら読もうとすると、進みが悪くなり、わからないことにフォーカスされ、週間づくりができなくなってしまうんですね。

人間とは面白いもので、一度気になりだすと、いろいろなことが気になりだします。一度調べ始めると、とことん調べるようになってしまいます。

初期段階では、「多読の習慣づくり」をするために、量をこなすことにフォーカスしよう

文法は別枠で学習しよう

「質より量をこなしましょう」という話をしましたが、

「文法」はどうするの?
気にしなくてもいいの?

こんなふうに心配してしまう人は多いですね。その気持ちわかります。

結論から言いますと、多読においては文法は気にしなくていいです。特に初期の段階では、文法は気にせず、どんどん読み進んでください。

ただ、これは文法は英語に必要ないということを言っているのではありません。むしろ、英語の学習においては文法を理解し使えるようにすることは必要不可欠です。

「多読」においては目的が違うということです。

多読は、英語の読書を通して、楽しんでストーリーを味合うことが大切です。文法を学ぶことではありません。

しかし、文法力が高まれば、多読で読める題材の幅は広がりますよね。

ですから、文法は、文法として学習することをおすすめします。市販の文法の参考書に取り組むのもいいでしょうし、薄めの問題集で基礎固めをするのもいいと思います。

文法は別枠で学習して、多読は読書としてストーリーを読むことを楽しむ、そういう付き合い方が向いています。

もちろん、学習して身についていく文法の力は、知らず知らずのうちに、多読にも生きていくはずです。

文法のおすすめ教材もこちらで紹介していますので、参考にしてください。

『英語学習おすすめ教材【英文法編】』 

記録をつけることで達成感を高める効果がUP

これは、モチベーションを高めるのに効果的です。

難しいことではありません。次の観点で記録をつけてみてください。

1.開始した日付
2.本の名前
3.読み終えた日付
4.わかれば語数
5.ちょっとした感想(アウトプット)

これだけです。ノートを一冊用意してもいいですし、Excelなどのシートに入力してもいいですね。

自分の成果を目に見えるようにするというのは、モチベーションを高めるのにとても効果的なんです。簡単なことですが、これをやっている人とやっていない人では、継続できる確率は大きく変わります。

ひとつ、「4.わかれば語数」という部分だけ補足しておきます。

冊数で記録するのもいいのですが、可能なら語数を記録していくと数字が大きくなるので、なおさらやる気が出ます

ただ、読む本によって語数がわかるものとそうでないものがあるので、なかなかすべてを記録することはできないのですが、わかるのであれば語数を記録するといいと思います。

ちなみに語数がわかりやすいので、薄めのラダーシリーズというものがおすすめです。

下記の商品は『シンデレラ』は 1,300 語ですし、『赤毛のアン』は 1,600 語です。

上記のシリーズはレベルに合わせて語数が決まっています。ですので、語数管理がしやすいのに加えて、自分のレベルも把握しやすくなるので、こういった題材はおすすめです。

英語の多読の継続性を高めるための方法

歩き続けるウミガメの赤ちゃん

ここまでは、英語の多読そのものを効果的に進めるやり方について述べてきましたが、ここからは多読の継続性をさらに高めるための方法について触れていきたいと思います。

これも、難しいことは一つもありませんし、少し意識するだけで、挫折することなく、楽しく多読ライフを送ることができるようになる方法です。

ぜひぜひ、取り入れていただき、英語の多読をあなたの趣味、日課にしちゃってくださいね!

自分なりの目標を定めよう

何事にも「目標設定」は大事ですね。

「多読」における目標設定は2点です。

1.数字の目標を立てよう

一年間で~冊、一ヶ月で~語、一週間で~ページといった具合に、数値目標を立ててみることをおすすめします。

自分で立てやすい、またはクリアしやすい目標を立てることです。教材選びと同様、ここでも背伸びし過ぎないことが重要です。

最初は、できるだけやさしい目標を設定して、それをクリアすることを習慣づけてください。そこから、徐々に目標をあげていきましょう。ただし、ここでもクリアできる目標を設定することがポイントです。

目標設定では、「少し頑張ればクリアできる目標を立てましょう」とよく言われます。

それ自体は間違っていないのですが、英語の多読の初期段階においては、

「よほどさぼらなければクリアできる目標を設定する」

ここがポイントです。ストレスなく楽しみながら続けることが優先ですからね。


2.最終的に読めるようになりたい題材を設定しよう

もう一つの目標は読めるようになりたい題材の設定です。

これは、先ほどとは逆で、背伸びをした目標を立ててみましょう

例えば、『ハリーポッター・シリーズ』を洋書のペーパーバックで読めるようになりたいとか、これはマンガでやさしめですが、『鬼滅の刃』の英語バージョンを読破してみたいとかでもいいですよね。


レベルは問わず、とにかく自分が読んでみたいものを目標に設定して、語彙レベルがそこに到達したら、挑戦してみるといいでしょう。

そしてクリアできたら、また次の目標を見つける。こんなふうに続けていけば、勉強ではなく、日々の楽しみ以外の何ものでもなくなります。

そうなれば、放っておいても、あなたの英語力は飛躍的に伸びていくでしょうね。

自分のわくわくする題材目標を探してみてくださいね。

取り組む時間を決めてしまおう

これも習慣づけ、継続には大切な要素です。特に忙しい人にとっては大事なポイントです。

一日の中で、なかなか時間が取れない人は15分でもいいでしょう。

とにかくそれを、この時間にやると決めてしまいましょう

例えば、朝15分早く起きて英語の読書をすると決める。通勤、通学時間のスキマ時間、寝る前でもいいでしょう。

15分だけでも確実に取れる時間を捻出して、その時間だけは多読をする、時には10分や5分になってしまうこともあるかもしれません。それはそれでかまいませんから、少しでも本を開く習慣を作りましょう。

三日坊主になったときの考え方

英語の多読を進めていくうえで、どうしても継続できなくて、いわゆる三日坊主になってしまうこともあるかもしれません。

そんな時は、とにかく「やめなければオッケー」という発想が大事です。

やめたら終わりです。三日坊主だろうが、二日坊主だろうが、一日坊主だろうが、ゼロではないですよね。三日も続いたのなら、自分で自分をほめてあげてくださいね。

ちょっとくらい間が空いたって、しばらくしたらまた始めればいい、それだけです。

大抵の場合、継続できなかった自分を責めて、やめてしまうんです。

いいですか!

多読というのは読書であって勉強ではないんです。自分のペースで楽しくやればいいんです。それでいて、気づいたら効果的に英語の力がついているというとてもありがたい娯楽なんです。

あまり、気合を入れ過ぎずにやってみることです。

楽しく続けていくことが大事!もちろん英会話にも生きてくる

楽しく学ぶ少女

初心者の方でも、英語の多読を効果的に続けていけるように、そのやり方とマインドを解説してきました。

一番はやはり「楽しむ」ことです。楽しければ継続できますからね。

ですから、仮に自分のレベルではちょっと難しいかなと思えるものでも、心から読んでみたい、辞書をいっぱい引くことになってしまうけど、それでも読んでみたいというのであれば、挑戦したらいいと思います。

とにかく多読を英語の勉強と捉えないでください。好きな読書を日本語ではなくて英語でやっているだけです。

それから、多読で英語は話せるようになるのか?と思う人もいるかもしれません。

これについては、会話の力をつけたければ、会話をするのが一番です。会話の練習が必要です。

しかし、多読によって、知らないうちに蓄えられている語彙力や、表現力、語順感覚などのパワーは思っている以上に強いです。

実際、とにかく英語の本をひたすら読んでいる人は、やろうと思えば、英会話もかなりできるということは、僕はしっかり見てきています。インプット量がすごいので、少しアウトプットすることに慣れるだけという感覚なんでしょうね。

英語の学習にはいろいろなアプローチがあります。どれが良くてどれが悪いという発想を持つこと自体が不自然で、どんな英語の学習であっても、どの要素にもプラスになります。何もしなければゼロなわけですら。

多読の持っている効果はかなり高いはずです。

しかも、楽しんで自分のペースでできる。最高の英語学習だと思いませんか?

いえ、学習、勉強ではありませんでしたね。最高の娯楽です!

英語の多読ライフを大いに楽しんでみてください。

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